「中田敦彦のYouTube大学」炎上問題はYoutubeに対する価値観の違いから起きた出来事【歴史は繰り返す】
「中田敦彦のYouTube大学」Youtubeの1チャンネルですが このチャンネルが話題になっています。
中田敦彦氏の動画に識者が警鐘「多くの誤りの他に単純な誤りで済まない問題がある」
基本的には以下のような内容が話題になっています。
- 動画の説明している内容が間違っている
- 間違っているでは済まない内容だ
- 動画の根拠となっている参考文献がそもそも間違っている物である
- 正確な情報を発信すべき
- 過去に中田敦彦はフェイク排除して発信すべきだと発言しているから責任がある
という事です。
反論している人たちの意見を見ていると
- 専門家でもなく素人だから仕方がない
- 所説あるから間違っているとは言い難い
- 知らない人も知る事ができたから多少の間違いは仕方がない
- 中田敦彦は意図的にフェイクしているのではない
- Youtubeに何を求めているんだ公共の放送だと思っているのか
という内容が大体の理由でした。
反論者の内容を見ているとほとんどが「だからと言って間違えていいかどうか」と続くと理由にはなりにくいものがあります。ただ、1点、最後の「Youtubeに何を求めているのか」には確かにと言えます。確かにと言えるか言えないかは次の感覚が違うからと思われます。
そもそもYoutubeとはどういう位置づけなのか、という点で認識がズレている
批判意見の根本的な観点は
- 伝達する側は正確で責任を持たなくてはいけない
- 過去に責任を持って発言をする事と発言しているからには実行するべき
これが根底にあるように見られます。
それに対しての反論の根本的な観点は
- Youtubeにアップされているものは基本的に娯楽である
- 基本的にはYoutube自体が中身に100%の正確性を求められるほどの社会的なカテゴリではない
この両方のYoutubeへの価値観の相違が今回の騒動になっているように思われます。
反論をしている人たちは、日頃からYoutubeに慣れ親しんで接して見ているため、これまでエンタメ系が多かった娯楽の一つとしてYoutubeを見てきている中、 ビジネス系というカテゴリが盛り上がってきている状況を理解している人が多いかと思います。
これはYoutubeを管理しているGoogleがエンタメやキッズ系への収益化からビジネス系の動画への収益化を配信者に促しているという原因も手伝って、視聴者も配信者も教育・ビジネス系のカテゴリにシフトしている事によります。
Youtubeに社会的位置づけがシフトし始めている
今までは娯楽や表現の場所として、いわば匿名掲示板のような位置づけで一般的にはYoutubeは扱われきました。
子供に「またYoutubeなんて見たりして・・」と子供が見ているジャンルのようなものです。
今では社会人の特技を職業にしている弁護士、税理士、芸能人、不動産関係者など多岐にわたる世の中で実際に仕事をしていて、その人たちのノウハウを、その人たち本人が公開してYoutubeというプラットフォームに知識と人が集中しています。
今後は高速通信もさらに進化をしてテキスト文化から動画の文化へインターネットも激変するので、Youtubeというのはさらに重要な位置になるかと予想されます。
時代は繰り返す
過去に同じ事がなかったかというと、ありました。
「2ちゃんねる」という匿名掲示板です。
この掲示板は最初はただの落書きのような掲示板でしたが、それぞれのカテゴリに細分化された結果、高い専門性のある書き込みが増えて、業界関係者である書き込みや中には情報漏洩すらありました。
当然意図的や、意図的でない間違いの書き込みがあり、それまでは何もなかったのですが、掲示板の有名化に伴い、そこまで2ちゃんねるに対して親しみもなかった専門家が「どれどれ」と見た結果、それらに対して
「正確性でない」「間違いは責任を取れ」という書き込みをしはじめるという現象です。
もともと掲示板に親しんできた人たちからは、
「匿名掲示板に何を求めているんだ」
「信用するかしないかのスキルが必要」
「ネタにマジレス乙」という反応をしていました。
インターネットが進化しても人間は繰り返す
テレビやマスコミも間違いは当然あります。訂正報道をして今日も続いています。
ただ、Youtubeの場合は最終的なジャッジはGoogleがその動画に対して適切、不適切の判断が正義となります。
Youtubeは公共放送ではありませんから。
ただ、今後のYoutubeのあり方と考えると、不正確な情報でもいいからよりたくさんの知見に触れていきたいとは個人的には思いますので、 こういう指摘を真摯に受け止めつつも、恐れずひるまず、100%自信がなくとも動画配信は中田氏も他のYoutuberの人たちも続けてほしいと思います。
見る側がどう見ていくかのスキルを身に着けるべし、なんて事を言うと難しいようですけれど、テレビのやっている事を鵜呑みにしたら間違えてたって事なんてあるわけですから、それはそれで、みんな生きていく上で身に着けているんと思います。
時代は変わりました。間違いによって人を潰すよりも、修正を繰り返しより良い方向に進むことが重要だと思います。
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